ハートライフ初生 防災炊き出し訓練
静岡県浜松市中央区初生町のサービス付き高齢者向け住宅ハートライフ初生では、炊き出し訓練を行いました。アイラップを使い、美味しいカレーライスを作った様子をご覧ください。
炊き出し訓練
防災倉庫に防災食はありますが、災害が発生し、電気・ガス・水道などのライフラインが止まったときに、厨房にあるお米と常備野菜とカレーのルーで温かくて美味しいご飯が作れるように、アイラップを使いご飯を炊く練習をしました。
今回は第一回目なので、
①アイラップに入れて美味しくお米が炊ける量は何合が適正か
②アイラップにカレーとお米を一緒に入れても美味しいカレーができるのか
③カレーのルーと野菜と水の分量の割合
この3つを確かめながら進めていきました。
【材料】お米と水
みじん切りにした人参と玉ねぎ
カレーのルー
カセットコンロとガスボンベ
アイラップとなんでもシート
鍋
開始
用意したアイラップの中身は1合のお米と水、2合のお米と水、3合のお米と水、カレーのルーと野菜と水、カレーの材料とお米を全部入れたもの、5種類を検証しました。
中継
炊き出し訓練を行った場所は、目の前の大きな窓の外でした。僅か1メートル程の先ですが、壁があり全員見ることが出来なかったので、ZOOMを使いライブ配信で作業風景や鍋の様子を見ていただきました。
TV越しにみると、「どこか遠くでやってるように感じるわね」「本当のTVみたいよ」「見やすいわ」「これ以上鍋に袋を入れると水があふれて火が消えるわよ~」「沸々なってるわ」と、終始TVに釘付けの様子で実況生配信をお楽しみいただきました。
熱々のご飯とカレールー
コトコトコトコト、鍋を湯せんすること30分。ふっくらと美味しいご飯が炊きあがり、カレーのルーもこの通り野菜も柔らかくなりました。玉ねぎから出た水分が予想外に多く、袋を取り出した時は水っぽさを感じましたが、袋を開け混ぜることでいつものカレーとなりました。
それぞれに用意したお米の出来具合もしっかりと固さの確認ができました。炊きあがりの袋のふくらみ具合から適正な配分もわかったり、ご飯やカレーをお皿に盛りつける時の注意点や、ガスボンベの減り具合、湯せんする鍋に使用する水の量まで、3つの確認事項以外にも実際に行ってみないと分からなかったことばかりで、職員は特に良い経験を積む事ができました。
いただきます
※食事中のため、マスクを外して撮影しています。
お米の粒も一粒一粒つややかに炊き上がり、あまりの美味しさに「これが炊き出し訓練の食事なんて信じられないわ、これなら災害の時も楽しく美味しい食事がみんなで出来そうね」と、とても明るい会話が聞こえてきたほどです。
実際には行いたくない炊き出しですが、お客様から「本当に災害が起きたときは、みんなで協力して過ごすしかない。職員さんたちもそれぞれに家庭があるから、お互い本当に支えあっていかないと。浜松は恵まれてるわよ、ありがたいね。感謝していかないとね。」と、改めて、今ある時間を感謝する時間にもなりました。
お客様のコメント
80代女性「カレーなんて作れるのかしら?」
90代女性「ご飯が上手に美味しくたけたわね。こんなに美味しく出来るもんなのね。感心しちゃったわ。」
80代女性「災害は起こってほしくないけど、炊き出し訓練はやってほしいわ。今度は豚汁どうかしら。」
担当者のコメント
初めての試みで炊き出し訓練を行いました。アウトドア料理の経験はあるものの、炊き出しは初めてなので、「どうしたらある食材を使って、安全で温かく美味しいご飯が提供できるか」知恵を出し合い念入りにプラン立てをし実施しました。アイラップの活用方法の幅の広さにも驚きましたが、何でもシートの便利さがとても良くわかり、防災倉庫に補充をしたほどです。
実際行ってみないとわからないことばかりの連続で、お米の量の他にも、袋を縛る場所が下過ぎても上過ぎても問題が生じること、盛り付ける時は何人職員がいないと盛り付けが出来ないかなど、調理開始から後片付けまでのかかった時間等、数えだしたらきりがないくらいの気づきを得る機会となりました。経験したくないのが災害ですが、いつ起きるかわからない事に瞬時に対応できるように、職員一同訓練を重ね、お客様にはどんな時にも安心した日々が送れるように努めていきます。
このイベントを行っている老人ホームは
ハートライフ初生(浜松市中央区・サービス付き高齢者向け住宅)