ハートライフ初生 併設のデイサービスで行う作業療法
サービス付き高齢者向け住宅・ハートライフ初生に併設されているデイサービスでは、生活リハビリレクリエーションで、幅広い用途に使用できる「新聞紙で作るいろいろ袋」を作りました。1時間で92枚の袋を作ることが出来ました。
新聞紙で作るいろいろ袋
袋作りが得意な数名のお客様が先生となり、各テーブル毎に分かれ折り方を教えてもらいながら作っていきます。「はじめは、三角に折るのよ」と、ここまでは皆様できていました。次の工程からは中々覚えることが難しいため、根気強く教えてもらいながら作業を進めて行きました。段々と折り方が分かるようになってくると、嬉しさから思わず笑みがこぼれます。
折り目が綺麗に合わさっているか、袋が出来ているか、先生が手をいれて一枚一枚確認します。
完成
皆様で協力し合い、1時間で92枚の袋を作ることが出来ました。「教えてもらい、作り方を覚え、他の方に教える」そのサイクルが循環し、新たに数名の先生が誕生しました。
作った袋を頭に被り「職員さん見てちょうだい。可愛いかしら」とおどけて見せてくれたりするなど、とても楽しい指先を使った生活リハビリの時間になりました。
お客様のコメント
90代女性「途中がわからなくなったけど、なんとか出来たわ」
90代男性「先生の教え方が上手で、私は5枚作ったよ」
90代女性「普段折るのは簡単だけど、教えるのは難しいもんだね」
作業療法士のコメント
生活の中で自然と各々お客様が役割を持ち、楽しく作業をしていらっしゃる姿が印象的です。新聞を折る作業は、手指の巧緻性の向上、目と手の協調性、構成能力の向上、破れやすい新聞紙を扱うことで、力加減の調整、手の感覚、集中力の維持に繋がります。日常生活の一つひとつの作業の積み重ねが心身機能の維持向上に大切なことです。難しい動作は、どうすれば出来るようになるのか一緒に考え、取り組んでいます。
担当者のコメント
簡単に作れる袋なので、作り終えると「出来たよ。新聞もう1枚ちょうだい」「まだまだ折れるよ」と、意欲的なお声を聞くことが出来ました。先生たちも自分の役割に積極的で、優しく丁寧に何度も教えていました。とても有意義な時間となり、皆様が先生になれるような生活リハビリレクリエーションを今後も行っていきたいと思います。