2022.8.22
施設の介護について
社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者
増田 高茂(ますだ たかしげ)

施設から電話がかかってくるのはどんな時?

施設の介護について

施設入所した後も、施設からは度々連絡があります。電話がかかってくると何かあったのではないかとつい心配になってしまう方もいるかもしれません。施設側も無用な心配をかけたくないと考えているので、ご家族様への電話には十分配慮していますが、やはり連絡が必要な場合があります。ここでは施設からどんな時に電話を入れているのかについて紹介します。

体調不良等の報告

入居者様に体調不良が見られた際は、施設は必ずご家族様に連絡をしています。熱がある、皮膚に異常が見られて薬を処方してもらったといったちょっとした内容から、意識障害や強い痛みの訴えによる救急搬送までそのレベルは様々です。

救急搬送の時などは、電話に出られない際には繰り返し施設より連絡が入りますが、比較的軽度でしばらく様子見で問題ないような場合は時間を空けて改めて施設より連絡しています。また、食事量が減少傾向にあるなど、少しずつ様子に変化が見られる際も、事前にご家族様に報告が入る場合があります。

なお、状態によっては報告時にご家族様に通院のお願いをする場合もあります。

事故の発生

ご本人様の転倒などの事故はもちろんですが、居室内の物品を破損してしまったような場合も、施設より連絡をしています。また、認知症等で徘徊し、施設から一人で出て行ってしまった際は、速やかにご家族様にも報告し、捜索態勢を整えることになります。

購入品等の確認

施設では買い物イベントや日用品の購入など行っています。施設では事前に使用して良い金額などを取り決めするケースもありますが、高額なものや認知症などで判断に困るような際はご家族様に連絡して相談することがあります。

施設からのお願い、確認

介護保険の認定が切れる際などはケアマネジャーを中心として話し合いを行う必要があります。その開催の日程調整などの際にも連絡をすることがあります。また、インフルエンザ等の予防接種に際しての確認や施設アンケートのお願い、イベントの開催告知など様々です。入所後も施設からは様々な連絡がありますので、留守番電話設定をしておくことをお勧めします。

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社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者
増田 高茂(ますだ たかしげ)

多くの介護事業所の管理者を歴任。小規模多機能・夜間対応型訪問介護などの立ち上げに携わり、特定施設やサ高住の施設長も務めた。社会保険労務士試験にも合格し、介護保険をはじめ社会保険全般に専門知識を有する。現在は、介護保険のコンプライアンス部門の責任者として、活躍中。